自分の席に着くと、さっちゃんが駆け寄ってきた。



「がんばんなさいよ!」


と、私の背中をバシバシと叩く。


きっと、これは私へのエールなんだと思う。


「うん!」


教室の中で、私への視線が集中している気がするけど、いつの間にか、そんなことを気にしていても仕方がないんだって思うようになった。



「仲直りするの?」



「わっ!あっ、藤原君!そっ……」



「ちょっと!藤原!!」



私の言葉を遮り、さっちゃんが藤原君に向かって怒鳴った。