「七海」



纏わりついてくる女共を振り払い、七海を呼ぶ。



周りの奴らがうるさくて、俺の声が消されるかと思ったが、七海にはちゃんと聞こえていたらしく、バッと席を立つと、こちらへ歩いてきた。



「おはよう」



「おう」




俺らの間に流れる空気に、周りの奴らが自然に静かになるのがわかった。