「空菜………。ありがとう」
え?、と驚いた顔をする空菜に、私は微笑んだ。
「空菜が、計画に協力してくれなかったら、私、自分の馬鹿さに気付かなかった」
「ど、どうゆうこと?私が協力したせいで、二人の間にヒビが入ったんじゃ…」
「ううん、この計画がなかったら、私はもっともっと勘違いを繰り広げていたかもしれない。だから、気付かせてくれてありがとう」
「うぅ……、七海ぃぃーーー!」
「どわっっ!!……」
いきなり飛びついてきたものだから、思わず転けそうになった。
「ごめんね、ごめんねっ…」
空菜にも、辛い思いをさせちゃったんだ…。
他の人に迷惑をかけてしまった、私の自己中さも、青空を困らせることも、
明日で、終わりにしよう。