「なんで、こんな早くに?」
「ん?自主練だよ自主練!毎日やってるよ?」
「そーなの?!」
あ!!毎日ギリギリに来ると思ってたら、自主練してるからだったんだ!
納得……。
どうやら、荷物は先に教室に置いていくらしい。
「ところで、水原さんは何をやってるの?」
「私は、学級委員の仕事」
「わぁ!!大変そうだね!!」
と言うと、私の前の席に腰を下ろし、私の方を向いたと思ったら、プリントを束ね、ホチキスで留め始めた。
「え?!何やってるの?!」
自分の手を止め、藤澤君の方へ目をやった。
「あ、ホチキス一つしかなかった?二人でやったら早いかなーと思ってさ」
「ホチキスなら…もうひとつあるけど…、自主練は?」
「あー、大丈夫大丈夫!自主練はいつでもできるから!!」
「で、でも……」
私が、断りの言葉を考えている間に、彼は12束も終わらせていた。

