「七海ー、どーしたのー?元気ないよー?」
「うぅ……うぁ?……ぐはっ」
いきなり、頭に激痛が走る。
「七海らしくないぞ!」
「さっちゃーん…」
そんな気はしてたけどさー…。
「どーした?言ってみ?」
「んむむむ……」
さっちゃんに何回か揺さぶられながら、みんなと別れた後の出来事を話した。
すると、さっちゃんは『ははーん』と言わんばかりに、ニヤッとしながら言った。
「これは、私の予想図なんだけどー」
と小テストの裏に、よくある人物紹介のような図を描いた。
「えっ?……」
「うん、きっとこれであってると思うんだよねー…。柊君は、空菜ちゃんが好きなわけでしょ?でも、空菜ちゃんはきっと…西森君が好きだね」
そうなの?……。い、いや、
でも、これはあくまでさっちゃんの予想なんだから!!
と自分に言い聞かせる。