転がっていたナイフを掴み、お腹を押さえて転がっている女にそれを向けた。
すると、周りの女たちが一斉に悲鳴をあげ、ザワザワし始めた。
「人にこんなもの向けるなんてねー。
犯罪だよ?だから、これでおあいこー。このまま刺してやろっかなーって思う気持ちはあるんだけど、やめておくね。
少年院に入るなんて嫌だしね」
「ヒッ……ハッ……」
間抜けな声。
人一人半殺しにする時間。およそ1秒。
実はこんな特技もあったりするんです♪
人にナイフに向けるなんて普通のことだしね。
地面に転がっていた女を回収すると、ファンの集団は裏庭から姿を消した。
折りたたみ式ナイフをポケットにしまうと、空菜に微笑みかけた。
「な、なみ……ありがと………」
「空菜………」

