「お、遅れてっすみませんっ…」
猛ダッシュで走ったせいか、横腹が…絶妙に痛い…。
「ああ、水原ー、やっと来たか、ほい、これを持ってってくれー」
奥の方に座っている担任がひらひらと手を振りながら、私に言った。
「わっわかりましたっ…」
廊下をダッシュして来てたのに、この量のプリントはないでしょ!!!!
なんて言えないし…
はあ……
「お、ちょうどよかった、水原、こいつに何か困ったことがあったら助けてやってくれ。一応、学級委員なんだしな」
ん?こいつ?こいつって誰?
先生が肩を叩いているのは、
今日、この学校に来た柊君。
柊君は、一切表情を変えることなく私の方を見ると、小さく頭を下げてスタスタと職員室を出て行った。
私も続けて職員室を出ると、柊君は無言のまま、ドアの前で立っていた。

