何も言わずにドアの向こうへ消えていく奏太を無言で見送った。
「はぁ〜……。私のバカァァア………」
「何で?」
「だからー、青空のことが好きだって言っちゃ………。だぁぁあ?!!」
忘れてたぁーーーー!!!!
しまった!!!!しっ、しまったぁぁあ!!
「ふーん、俺のこと好きなのかー」
「えっ…と〜……。な、なんのことかな〜?」
そっぽを向く私の顔を、覗き込むようにしてニヤニヤしている青空の顔を、見ることができない。
見れば、きっと顔から湯気が出てしまう。
今でさえ、身体中が熱いのに……。
「5秒以内に言わねーと………。襲うぞ?」
「えっ?!!」
いっ、今……、襲うって言った?!!
青空は、ストップをかけている私を無視して、すでにカウントダウンを始めている。
「すっすすす……」
「ん?す?」
くぅ……、この…、ドSめ!……。
「……す………好き………」
「何言ってんの?」
「えっ?」
「俺の方が七海の事好きだ」
「わっ?!!……」
ほんの1秒前の言葉に戸惑っている時間なんてなく、一瞬のうちに青空の腕の中にいた。

