「七海ー、生きてるかー。……おーい」
あ……さっちゃんの声だ…
そういえば…もう放課後か…
「………ん………ギリギリ……」
「ギリギリって……そんなこと気にしなくていいじゃないの!」
「気にしたくないけど……」
「はあー…」と大きなため息を吐くと机に伏せている私の前の席に腰を下ろした。
「あんたねー、気にしすぎよー。もおーー、ただ、たまたまあの時間に、たまたま職員室に、たまたま七海がいて、そこにたまたま奏太がいたってだけじゃないの」
「そーだけどさー………」
そういうことじゃないのだよー。
「それにさ〜……今のあんたに、そんなこと気にしてる暇はなさそうだし〜?」
「…………は?」
顔を上げると、「来た来た」と言いたがらニヤニヤしているさっちゃんの横顔が見てた。
その目線の先には……
まさかの青空ーーー。
「ゲッ……」