お前を好きになって何年だと思ってる?

「じゃあまた明日ね」

「うん!バイバイ!」

恵美とは逆方向だから校門で別れて、水をパシャパシャ鳴らしながら歩く。

あーあ…。

荷物取らなきゃなんないし、一回家に戻らなきゃ。

でもほんとに大丈夫なのにな〜…。

パパってほんと過保護なんだから〜…

不意に後ろからバシャバシャと足音が聞こえて振り返ると

「武田君!」

びしょ濡れになった武田君だった。