お前を好きになって何年だと思ってる?

「…お前追っ払えよ」

それを見てこそっと私に耳打ちする冬夜。

「なんでよ」

「うざいだろ」

「ひっど〜。そんなこと言う人を助けるほどお人好しじゃありませ〜ん」

私はそう言うとベーっと舌を出して教室に入って行った。