「美愛、頼むわよ〜。
一晩だけ、ね?」

ママが手を合わせてそう言う。

うー…。

「玲、そろそろ時間じゃないか?」

「うん。じゃあ美愛、頼んだわ!」

「え、えぇ〜…」

「じゃあ行ってくるからな」

パタンと扉が閉まって一人取り残される。