お前を好きになって何年だと思ってる?

「冬夜、機嫌悪いわ〜」

「ですよね…」

「え?どうして知ってるの?あ、私が電話の途中で言ったから?」

美樹さんが不思議そうにそう言う。

「いえ、さっき試合観に行ったんですよ。
クラスメイトの武田君と。
図書館で偶然会って、見に行かないか誘われて」

そう言うと美樹さんはポンっと手を叩いた。

「なるほどね〜」

「え?」