お前を好きになって何年だと思ってる?

「っ…美…「触んな」

私に触れようとした洋君の手を

冬夜がパシっと払った。

「…こいつはもうお前のもんじゃねぇ」

冬夜はそう言って洋君を睨むと

私の手を引いて駆け出した。

握られた手が熱いし、さっき洋君に言った冬夜の言葉に

ドキドキして息が上がる。

校門に差し掛かって冬夜が私の手をパッと離す。

「…わりぃ…」

「ううん、ありがとう…」