「洋君…」

私の声に洋君は顔をあげると、

「どうやったら俺を好きになってくれる?」

と切なげに言った。

「俺…フられてるのに美愛を嫌いになれない。
なあ美愛…どうしたらいい?」

そう言うと私に一歩、また一歩と近づいてきた。

私も思わず後ずさり。

「よ、洋君…」