な、なんで今日に限って…

向かいからは冬夜が出てきたところだった。

冬夜は一瞬こっちをチラリと見てから

何事もなかったように歩き出した。

そう…だよね、なにも心配とかする必要ないよ…

そう思ってはいるものの、寂しい気持ちが押し寄せる。

でも…あの女の子たちにも報告しなきゃだし、早く行こう…

そう思って足を進めた。