お前を好きになって何年だと思ってる?

「出来たわよ〜」

ママの声にハッとしてキッチンに入る。

「はい、これ冬夜君と奏君に渡してきて?」

ママにお皿を渡されて渋々運ぶ。

「奏さん、どうぞ」

「ああ、美愛ちゃん、ありがとう」

そう言って微笑まれて、私も微笑み返す。

「…冬夜、はい」

冬夜には今日の卵焼きの恨みをはらせてないからぶっきらぼうに渡す。