「…ちょっと冬夜にプリント届けに行ってくる」

私がそう言うと

「そう…」

と言ったママ。

「行ってくるね」

「うん…」

ママまで元気がない。

っていうかなんか誰かを哀れんでるみたいな感じ…

ピンポーンとベルを鳴らしたけど誰もいない。

扉を引くと簡単に開いた。

…無用心。

あ…でも…ここに来るのも最後かも…