お前を好きになって何年だと思ってる?

「美愛、おはよ」

「おはよう、洋君」

返事を交わして席に着く洋君。

その後ろ姿を眺めながら、

好きになれたら…と考える。

それか好きな人が出来たら。

私のせいで傷ついてしまう洋君に申し訳なくて…

でもどうしようもないことにイラついてしまう。

冬夜とギクシャクなるのも嫌なのに…

そこでチャイムが鳴って、隣の席は空いたまま授業が始まった。