お前を好きになって何年だと思ってる?

恵美にコクリと頷いて、

冬夜のことで頭をいっぱいにしながら体育の授業に戻った。



放課後、洋君と一緒に並んで帰る。

「あのさ、いいこと思いついたんだけど」

「え?なに…?」

不思議に思って首を傾げる私に、洋君はにこっと微笑んだ。

「美愛にもし好きな人が出来たら俺はきっぱり諦める。
つまり期限付きなわけ。どう?」