葵side

冬夜…

僕は冬夜の去って行った方を見つめて

痛いほど今の冬夜の気持ちがわかった。

つらいとか悲しいとか…そんな気持ちじゃ表せない。

もう…絶望的なんだ。

僕は前に座ってる憐斗と玲ちゃんを見た。

僕が…そうだったから。

憐斗に玲ちゃんを取られて…

ほんとになにもかもどうでもよくなった。