お前を好きになって何年だと思ってる?

待ち合わせ場所の駅に行くと、

洋君は既に来ていた。

私服姿に少しドキッとする。

「よ、洋君、おはよう」

なんだかまだ名前呼びが慣れない…。

そんな私の声に、洋君が顔をあげて微笑みかけてくれる。

「おはよ、行こっか」

「うん!」

さっそく近くのお店に入り、

私は実行委員に渡されたメモ用紙を見る。

「えーと…まず宣伝用に厚紙がいるみたい」