お前を好きになって何年だと思ってる?

教室に入ると恵美が声をかけてくる。

「美愛っ、藤沢君も、おはよう!」

「おはよう恵美!」

「おはよう」

藤沢君は男子に囲まれて席に着く。

「ねえ美愛、そういえば聞いてなかったんだけど、泊まった日、何かあった?」

「もー、それパパにも言われた〜…
別になにもなかったけど?」

恵美はあからさまに残念そう。