お前を好きになって何年だと思ってる?

「今日冬夜は?」

藤沢君が爽やかな笑みのままそう言う。

「多分寝坊だと思う。最近徹夜が多いんだって、悩み事で」

「悩み事、ねぇ…」

藤沢君はそう言って空を見上げる。

「藤沢君はなにか相談受けてない?」

「うーん…。相談っていうかね…
まあ碓氷には教えられないな」

「えー?冬夜もそう言ってた…」