お前を好きになって何年だと思ってる?

「武田君?どうしたの、大丈夫?」

そう言って顔を覗き込むと

「い、いやっ、なんでもないからっ!」

と顔を真っ赤にした。

「ふーん、そう?」

私はそう言って水たまりを蹴散らした。

「な、なあ」

「ん?」

私が武田君を見ると武田君は真っ赤になって

「俺のこと…名前で呼んで?」

と言った。