お前を好きになって何年だと思ってる?

「…そうか」

冬夜はどこか切なげな表情を浮かべて、私の髪を優しく撫でた。

そんな冬夜を見てなぜかドキドキと鼓動が早くなる。

え…な、なに…?

私は目をパチパチさせて、

窓の外を眺めている冬夜を見る。

「…雷おさまったし部屋戻るな。
…おやすみ」

冬夜はそれだけ言うと、

そっと私の髪から手を離して部屋を出て行った。