ひとまず落ち着こう。
えっと、まず御霊アリサという転校生が来て、そいつはモノクロの色しか認識できない俺の目にフルカラーとなって映った。
俺はこれ以上御霊と関わると、目がおかしくなる危険性があるので、極力避けていこうとひそかに誓った。
だが…今の状況は何だ!?
今俺と省吾は屋上でお昼を食べている。
しかし、しかし何で俺の目の前でにこにこと弁当を食べている“御霊アリサ”が居るんだ!?
省吾、何とか言え!
「ふえ〜?だってしょうがないじゃん。先生からの命だもん」
「だからと言って…!…はあ、もういい」
「あの、やはりご迷惑でしたか?」
綺麗に澄んだ声が俺と省吾の鼓膜をふるふると揺らす。
俺は御霊に向き直り、事情を説明する。俺の世界はモノクロで出来ていること、それにも関わらず御霊だけはカラーに見えること、久しぶりに“色”を見るので俺の目には少々きついこと。
普通の人はゆっくり丁寧に説明しないと理解してくれないのだが、御霊はかい摘まんだ説明ですぐに理解してくれた。
「そうだったんですか…」
御霊はひとりでうんうんと頷いている。俺はわざと御霊を視界から外し、会話をしている。慣れればなんとかなるかもしれないが、今はまだ目がチカチカする。
悪いけど、俺の目が慣れるまで我慢してくれる?
「構いません、私が貴方に頼んだんですから。…あの、宜しければ一つ頼まれて欲しいのですが」
「なになにアリサちゃん?何でも頼まれてあげるよ、久野省吾にお任せあれ。な、文もだよな、世話役」
「く…分かったよ、いいよ。付き合ってやるさ」
「ありがとう、それじゃあ今度の休日に街を案内してくれる?」
わかった、と二人同時に返事をした。
日は進み、約束の日曜日。
俺は街の中心部にある昔の偉人の銅像の前で二人を待っている。時刻は10時ちょうど、待ち合わせはもう30分後なのだが…。ああ、俺にも女の子とデートまがいの事をするから緊張して少し早く着くなんてベタな事が出来るようになったのか。
…いや、こんな事を感じたいが為にわざと早く来たのか?賢しいな…俺。
ふと聞き慣れた声が聞こえる。
省吾だ。
どうやらまだのようだな。まあ、待ち合わせの時間より早く来るなんて日本人らしい感性を持ってないんだろう。いや、良い意味でだが。
えっと、まず御霊アリサという転校生が来て、そいつはモノクロの色しか認識できない俺の目にフルカラーとなって映った。
俺はこれ以上御霊と関わると、目がおかしくなる危険性があるので、極力避けていこうとひそかに誓った。
だが…今の状況は何だ!?
今俺と省吾は屋上でお昼を食べている。
しかし、しかし何で俺の目の前でにこにこと弁当を食べている“御霊アリサ”が居るんだ!?
省吾、何とか言え!
「ふえ〜?だってしょうがないじゃん。先生からの命だもん」
「だからと言って…!…はあ、もういい」
「あの、やはりご迷惑でしたか?」
綺麗に澄んだ声が俺と省吾の鼓膜をふるふると揺らす。
俺は御霊に向き直り、事情を説明する。俺の世界はモノクロで出来ていること、それにも関わらず御霊だけはカラーに見えること、久しぶりに“色”を見るので俺の目には少々きついこと。
普通の人はゆっくり丁寧に説明しないと理解してくれないのだが、御霊はかい摘まんだ説明ですぐに理解してくれた。
「そうだったんですか…」
御霊はひとりでうんうんと頷いている。俺はわざと御霊を視界から外し、会話をしている。慣れればなんとかなるかもしれないが、今はまだ目がチカチカする。
悪いけど、俺の目が慣れるまで我慢してくれる?
「構いません、私が貴方に頼んだんですから。…あの、宜しければ一つ頼まれて欲しいのですが」
「なになにアリサちゃん?何でも頼まれてあげるよ、久野省吾にお任せあれ。な、文もだよな、世話役」
「く…分かったよ、いいよ。付き合ってやるさ」
「ありがとう、それじゃあ今度の休日に街を案内してくれる?」
わかった、と二人同時に返事をした。
日は進み、約束の日曜日。
俺は街の中心部にある昔の偉人の銅像の前で二人を待っている。時刻は10時ちょうど、待ち合わせはもう30分後なのだが…。ああ、俺にも女の子とデートまがいの事をするから緊張して少し早く着くなんてベタな事が出来るようになったのか。
…いや、こんな事を感じたいが為にわざと早く来たのか?賢しいな…俺。
ふと聞き慣れた声が聞こえる。
省吾だ。
どうやらまだのようだな。まあ、待ち合わせの時間より早く来るなんて日本人らしい感性を持ってないんだろう。いや、良い意味でだが。
