「仮釈放、されたんだ」
「そう……」
「なぁ、亜紀。俺、もう独りなんだよ。」
「っ……柊司。私……」
怖がっていちゃ、前に進めない。
亜紀、しっかりするのよ。今の自分の気持ちを伝えるの。
震えそうになる腕を、ギュッと握りしめ耐えた。
「亜紀は、俺を捨てないだろう?」
柊司の言葉に、私は顔を上げて彼の目をジッと見つめる。
そして、自分の思いを口にした。
「私……柊司とは、もう一緒にはいられない。私、後悔しない恋愛をしたいの。海桜に負けないくらい素敵な恋をしたいの。だから……あなたとは別れる」
“別れる”この言葉をいう事に、迷いはない。
以前の私なら、絶対言えなかった。
でも自分の足で歩くって決めたから。

