海辺で恋するシンデレラ ~ Side story ~


「仮釈放、されたんだ」

「そう……」

「なぁ、亜紀。俺、もう独りなんだよ。」

「っ……柊司。私……」



怖がっていちゃ、前に進めない。

亜紀、しっかりするのよ。今の自分の気持ちを伝えるの。

震えそうになる腕を、ギュッと握りしめ耐えた。



「亜紀は、俺を捨てないだろう?」



柊司の言葉に、私は顔を上げて彼の目をジッと見つめる。

そして、自分の思いを口にした。



「私……柊司とは、もう一緒にはいられない。私、後悔しない恋愛をしたいの。海桜に負けないくらい素敵な恋をしたいの。だから……あなたとは別れる」



“別れる”この言葉をいう事に、迷いはない。

以前の私なら、絶対言えなかった。

でも自分の足で歩くって決めたから。