夏生さんは髪を切った私をみて、何て言うだろうか。
彼の反応を、あれこれ想像しながら街角を歩く。
最近は会社とアパートとの往復だけで、こうやって街中を歩くなんて無かった。
だから、お店を回ってウィンドウショッピングをしていくと気分転換にもなるし
服のコーディネートの参考にもなって一石二鳥だ。
「キャッ……す、すみません」
久々なこともあり、浮足立っていた私はよく前を見ず歩いていたせいで
前を歩く男性の背中にぶつかってしまう。
そして振り返った男性の顔を見た瞬間、息を飲んだ。
「……亜紀?」
「し、柊司……どうして……」
どうしてココに居るの?彼は警察に捕まった筈でしょ。
なんでこんな風に出会ってしまうの?
心臓がドキドキ鳴り響く。
だけど以前のように“好き”という感情ではない。
一言で言うならば“恐怖”だ。

