何事かと、ノックをするのを忘れてドアを開けると
波瑠が、顔を真っ赤にしたサンゴちゃんを思い切り抱きしめている姿が
目に入った。
あぁ、なんだ上手くいったのか。
良かったな波瑠。
思いが叶って――。
ただ、ここは病院だ。
それにサンゴちゃんは意識を取り戻したばかりだし
彼女の体が心配だ。
だから、俺は敢えて冷静に立ち振る舞いドアをノックして二人に声を掛ける。
「あー、取り込み中申し訳ないけど。ここ、病院だから」
俺の声に、驚いたのか二人はサッと離れ
波瑠は気まずそうに、そっぽを向く。
サンゴちゃんに関しては、顔を真っ赤にして俯いてしまった。

