「明日、病院に行くけど……一緒に行く? 着替えとかもあるし、彼女のアパートから持って来て貰えるとありがたいんだけど」 「……いいんですか?私。行きたい、です」 何かしら彼女の中で結論が出たようだ。 さっきまで揺れていた感情が、今では地盤が固まったかのように しっかりしているように思える。 その日は、お互いの連絡先を交換して、翌日迎えに行くことを約束して 彼女をタクシーに乗せた。