奥様のお仕事

「そ…そんな 雇ってもらっているのに……」


「そうだよ 雇ってるよ」


浩一郎の肩が触れて ドキドキしてきた。
私なんでこんなに ドキドキしてるんだか・・・・。


「奥さんが旦那さんに カチンコチンな言葉使わないでしょ
俺としてはマリンには普通でいてほしい」

うっすらとお酒の香りがした。
祖父が飲んでいたお酒の匂いとは全然違う。


「酔ってるんですか?」


「酔ってるよ」


「その気になって明日の朝怒らないですか?」


「怒んないよ
記憶なくすほど 飲んでないから」


私も舌を噛みそうになる敬語に苦戦していたから


「わかった
じゃあ お言葉に甘えて」


「いいね~」


「本当の私が出てきたら 解雇しないでね」


今日は何だか上から目線で行けそうな気がする。


「解雇されたら困るだろ」
浩一郎の笑い声


いつもこんなに優しかったらいいのに
昨日とかめっちゃイヤな奴だったし・・・・・・・。


「今日の酒はいい酒だったんだ~
明日一緒に 散歩してみるか?多分 雪になってるはずだし」


「うん 行く!!!」


「寝坊するなよ」


「寝てたら起こして」


「そこは仕事だからな~」
立ち上がって額をピンと弾いた。


ドッキ~~~ン!!!
何?何?この今の音!!!!