奥様のお仕事

「マリンの家だから好きにやってくれていいから
美しい海は見えないけど 夜景は綺麗だろう」

そう言うと ブラウンのカーテンを開け始めた。

「うわ・・・・・」

私が近づくと 部屋が真っ暗になって
窓の外は まるで 宝石をちりばめたという表現がぴったり。


「すごい 綺麗・・・・・」

毎日この風景を見ながら過ごすんだ・・・・。


「夜は夜景だけど 明るくなるとまた素晴らしいよ」


「明るくなるのも楽しみだけど・・・・・
すごいすごい綺麗・・・・・・」


多分今 私の目の中にいろんな色の光が反射してるんだろう。

「こっち側の窓からは 夏 花火が綺麗に見えるよ」


「花火・・・・・
見たことないです」


「マリンの島にはない美しさで 寂しい思いを
させないようにしたいから・・・・・大丈夫か?」


「海が見たくなったら じいちゃんの絵があります」


「よかった・・・・・」

明りがついたら浩一郎が微笑んでいた。


この人 いい人なんだよね じいちゃん
甘えていいんだよね・・・・・・。