奥様のお仕事

「鈴木さん 悪いけど コーヒー入れて
マリンはミルクと砂糖入れて甘めにしてやって」


「あ すみません
気が付きませんで」

鈴木さんは フラフラしながら 奥へ消えて行った。


「すごいショック受けてるみたいですけど」


「だろうね。
俺に彼女がいることすらみんな知らないからさ
すごいことになるよ」


「俺って…言うんですね」


「ん?」


「あ 私って呼んでたから」


「家ではさ 本当の自分にならないとね。
外の世界は敵が多いから しっかりしないといけないから
けっこう大変なんだよ この商売もね」


「そうですよね」


「どっちも本当の自分だけれども
家では無防備でいたよね 癒される場所であってほしい」


家庭ってそういうものだよね
私は 本当の家庭って言うものを知らずに育ったけど


「さ 来るぞ」


「え?」


「鈴木さんがちゃんと連絡したよ
今 母親が飛び込んでくる」


鈴木さんが コーヒーを運んでくると エレベーターが開いた。


浩一郎の母親が来る・・・・・・
しっかりしないと・・・・・・・・。