退院の日は 夏の風物詩 花火大会の日だった。
すっかり細くなってしまった浩一郎を横で支えながら歩く。


佐伯さんが荷物を持ってくれた。
まだ 美由紀さんに会っていなかった。
きっと怒っていて会ってくれないのかな・・・・。


「今日は最高の日になりました
若も無事に退院して マリンさんがそうやって
一緒に歩いてくれている・・・・そして 自分も・・・・
実は美由紀が妊娠したんですが 切迫流産で入院してたんですが
午後から退院が決まりまして」


「え~~~っ!!!
美由紀さん 妊娠したんですか!?」


「はい だけども流産の恐れがあって入院してたんです」


「佐伯さん すまない
私が迷惑かけたばかりに 美由紀さんは
大丈夫なの?」
浩一郎も心配そうに聞いた。


「はい もう安心です。
高齢出産域なので 念には念を入れて
入院させてもらってたんで・・・・やっと安定期に入って
午後から退院です」


嬉しそうな佐伯さん


「今度落ち着いたら 四人で食事しましょう」


「つわりも終わったんで
何でも食べられるようになったから
楽しみにしてます」



楽しい車中 佐伯さんと美由紀さんに
赤ちゃんが授かり


浩一郎がやっと私のところへ戻ってきた・・・・・。