奥様のお仕事

そのままベットに入る気にはなれなかった。
多分 しばらく浩一郎は
書斎から出て来ないだろう・・・・・・


そのまま湯船に直行した。
風呂の中だったら 涙をぬぐうことも必要ない。


この仕事の終わりが見えてきた。


昔 恋仲だった浩一郎と五月さんは
結ばれずに 五月さんの結婚で 終わったけど
その後 浩一郎が結婚もしないで 一人を貫いたのは


五月さんを忘れられなかったからなんだ。


結婚生活が不幸な 五月さんに
個人的にお金を貸したり 支えてきたりしてきて
浩一郎の性格上

五月さんを見捨てることができなかったんだと思う。


浩一郎と一緒に過ごして 誠実さに触れると
昔の恋を引きずって 昔の恋人の不幸を
自分の責任と受け止めている。



五月さんも浩一郎のことを忘れられないから
いつか一緒になりたいと思って支え合ってきたんだ。



五月さんが離婚したら
それまで 浩一郎が お家事情で結婚させられるのを
阻止できれば・・・・・・


二人が一緒になれる希望も見えてくる。



私の 仕事の意味は これだったんだ・・・・・・。
二人が結ばれる希望が見えてくるまでの
契約結婚だったんだね・・・・・・・。


やっと本当の業務内容を理解したと同時に 胸が痛くて苦しかった。