奥様のお仕事

「何度か誘ってるんだけどやんわりと
断られてるの 腹立つわ~」

「そうですか 仕事も忙しそうだし」

「ね あなた 変わってるわね」

夏絵が私の顔をジッと見据えてる。


「何でそんなに落ち着いてるの?
もっと普通心乱すよね?」

「乱したくて教えてくれたんですよね?」

「ま そうだけど」

「その手にはのりません」

「うわ すごい自信だ~~~あはは~」

甘いものはすごく美味しくて イライラしてる気持ちを
何故だろう 落ちつかせてくれるんだ。


「私はもう仕事を夫にしてしまったし
これからも生きるために一人で頑張らないとなって……
覚悟してたことだけど
浩一郎に会って あの頃の気持ちを思い出すと
たまらなくなるわ……」


「素敵な人ですものね」


「本当 他人事ね~~余裕も腹立つわ あはは」

大爆笑につられて笑った。


「私には未練一つもないってことよね
もう いい思い出だけにして やめとくわ」


そうしてもらえると助かるわ・・・・・。

「だけど どうしてあなたみたいな若い子と
結婚したのかしら すごい謎・・・・・」



そうでしょう
私たち本当の結婚してるわけじゃないから・・・・・