奥様のお仕事

タクシーが去って行くのを見送って ため息をついた。

いや 今頃美由紀さんも耐えてるんだわ
私だって頑張らないと・・・・・。

インターフォンを押すと
甲高い声が聞こえた。


「マリンです」


「どちらのマリンさんですか?」


「どちらのって・・・・」
何て答えるんだ
さっそくの 意地悪がスタートした。
そっちがその気なら 私もやってやる。


「浩一郎さんの妻です」


「・・・・・お待ちください」



感じ悪いから あの鈴木だなきっと!!
ドアが開いた。


勝手にあがらせてもらうから
心細くて泣きそうになったけど 一人でやるしかない。


何が成功かはわからないけど
ただ 祖父をバカにしたことだけは
キッチリと白黒つけてやるから



エレベーターが開く ドキドキドキ
このドキドキは
浩一郎を想う ドキドキとは 質が全く違う。


闘う前の緊張感だ。



あの日見た光景が視界に広がった。



「おじゃまいたします」

大きな声をはりあげて ファイト!!!!