奥様のお仕事

早く浩一郎に見てもらいたいと思っている私に
哀しい知らせが届いたのは 美容室を出た時だった。


「マリン ごめん
仕事ですぐに東京へ飛ばないとならなくなって
さっき一度家に戻って用意して
今 空港に向かっているんだ」


「え?今夜の忘年会で明日からお休みだった………」


「取引先とトラブってしまって
大事な仕事なものだから 私が行かなければ
ちょっとまずいんだ」


落胆の色を隠せないけど
文句も言いたかったけど
言える立場じゃない・・・・・・・。


「気をつけて頑張って行ってきてね」


「ありがとう
ちょっと急いだから部屋散らかしてしまったから」


「そんなこと気にしないで」


「それからさ これがちょっと言いづらいんだけど
実家の方へは31日から行ってほしいんだ。
私は一日の朝一の飛行機で戻ってくるから」


「ちょっと
それって一人で行くってこと?
そして泊まる?」


「ごめん そう言う事になった。
妹に頼んでおいたからさ お年玉弾むから
マリン頼むって」


「え~~~~だって妹だって知らないもん」


「大丈夫マリンの好きなようにやっていいから」


地獄に突き落とされた・・・・・・・。
一人であの 敵の城へ・・・・・・・。