真人の恋を、精一杯応援するよ。 「…おう、サンキュな。」 …これでいいんだよね。 真人が幸せになってくれれば。 あんな切ない笑顔じゃなくて、本当の、心からの笑顔をみせてくれれば。 たとえ、その相手が私でなくても。 「今日はありがとな。勇気でたよ。…帰るか。」 「うん。」 気がづくと、辺りは沈む夕日で赤く染まり、周りの木々は、どこか寂しそうに揺れ続けていた。