「…俺の好きな奴は、ちょっとバカで、でも優しくて真面目で。笑ってる時が、一番かわいい奴なんだ。」 真人が、いつの間にかブランコを止め、話し出した。 私も、地面につけながら揺らしていた足を止め、耳を傾ける。 「なのに、俺と話してる時は笑ってくれないんだよなー、あいつ。…俺の事、好きになってはくれないのかな。」 そういいながら、苦しそうな笑顔を向けてきた。