真人が女の子の誰かを誘うなんて、聞いた事なかったから… 私は真人にとって特別だって勘違いして、浮かれてた。 少しでも真人が私を好きだなんて勘違いするなんて、 ほんとバカだ。 「おーい、琴葉ー?ここ!」 いつの間にかブランコに移動していた真人が、 隣を指差しながら叫んだ。 「うん、今行く!」 今の私なりの元気な声で返事をし、真人の隣のブランコに腰掛ける。