好きだと伝えたときの、キョトンとした表情。 キスをした後の、リンゴみたいに真っ赤な表情。 今思い出しても、全部、全部愛おしくて… 『琴葉がどうしようもなく好きだ』 この大きな大きな気持ちを胸に抱えながら、空き教室の前に立ち息を整えた俺は、 目の前にある、今の俺と琴葉を仕切る一枚の大きな扉を、 ガラガラと音を響かせながら、ゆっくり、ゆっくりと開いたーー…