「先生おはようございまーす。」 「おはよーございまぁす。」 「おはよう!もっと元気に挨拶しましょうね~!」 生徒の気だるそうな声と、先生のハキハキした声が校門の方から聞こえる。 聞こえるってことは、もうすぐ学校につく! 遅刻するかと思った・・・ うちの学校は、なぜか遅刻にうるさいんだ。 危ない危ない。 小走りだったのをゆっくりのペースに戻し、少し乱れた制服を直す。 角を曲がり見えた学校の時計に目をやると、いつも来ている時間より、少し遅いくらいだった。