「…おう!玲音、ありがとな。」 玲音のおかげで、今までモヤモヤしてたものがふっきれた気がした。 "あの人"の事は… 少しずつ、忘れていけばいいよな。 もう会うことはないだろうし。 「なぁ玲音、このまま1校時目サボるか。」 「ふっ それもいいな。」 そう言って俺たちは、お互いに笑い合った。 「まだあの時の事覚えてたんだ…。」 狭い隙間の中、例乃葉がそう呟いていたのを知らずに…