好きな人と嫌いな人

私は幸太のことが好きなのに・・・
「どうした?」
「顔真っ赤だぞ?」
と大樹に言われて、自分のほほに手を当てて
「っ・・・!」

「熱でもあるのか?」
と言って大樹の手がおでこを触って
「大丈夫だから!」
と言って、その場から逃げるように走って行った
大樹のこと嫌いなのに、あいつといるとペースが狂うっていうか、調子が狂う・・・
どうしてなんだろ?




幸太のときは、
「幸太、昨日はありがとう」
「これ、お礼・・・」
と言ってクッキーを出して、クッキーを見た幸太が
「真帆が作ったのか?」
と言ってきた
「うん、だからまずいと思うよ?」

「いや」
「真帆がくれた、バレンタインデーのやつめちゃくちゃうまかったし、見た目もものすごいきれいだったな」
「真帆って料理得意なんだな」
と幸太に言われて、嬉しくなった
「ありがとう、じゃあ来年のバレンタインデーも上げるね」
と私が嬉しくなって言うと
「あぁ」
「でも、来年はもう俺たち卒業か」
と幸太が寂しげに言った
「ぁ・・・」
そうだった、来年はもう幸太も大樹もいないんだ・・・
ヤバ・・・
考えただけで泣きそう・・・
下を向いてる私に、幸太が
「どうしたんだ、真帆?」
と聞いてきた
でも本音なんか恥ずかしくて言えないから
「なんでもない・・・」
と言った
「なんでもないような顔には見えないぞ?」
と幸太が顔を覗き込んで言ってきた
「だって、幸太たちが卒業するなんて考えたら、急に涙が・・・」
と私は幸太の前で泣いてしまった
幸太はそんな私を見て、無言でただ抱きしめてくれた
「幸太・・・」
私は幸太の腕の中で10分ぐらい泣いていた
やっぱり幸太は優しいな