「ちょっと… 待ってよ…!」
坂の下からは彼らを追いかける女性が一人いた。
霊園は海に面しており、この季節は心地よい海風が頬を撫でる。
しかし長い石段の上にその墓はあるため、辿り着いた彼女は肩で息をしていた。
「何で花束持たせて さっさと行っちゃうの!」
「俺、桶持たなきゃいけなかったし」
両手に持つ必要はありません。
「俺は掃除道具」
磨いて草を取るくらいです。
兄弟は顔を見合わせると
「「…絹じゃん」」
「!?」
結局、花束は彼女の役目のようだ。
「お腹に宝物がいるんですけど!」
「ある程度の運動も必要だよ?」
医師の言葉に反論することもできず、ぷうと口を膨らませる。
「パパぁ、聞いた?二人とも大切な娘を扱き使うんだよぉ」
よいしょと近くの石に腰を下ろすと、墓石に向かって小言を漏らす。
いくつになっても可愛らしさ、愛らしさは健在だ…
「余計な事言うなよ?まぢで祟りとかあったらどうしてくれんの?」
「いや、今頃生まれ変わっちゃってるんじゃない?」
「生まれ変わりって大袈裟… !?」
冗談ばかりの彼らも彼女が顔を歪めるのは見逃さない。
「え?どうした?」
「痛い… お腹、痛い」
「「…え?」」
慌てて彼女を抱き上げると元来た坂を下っていく。
坂の下からは彼らを追いかける女性が一人いた。
霊園は海に面しており、この季節は心地よい海風が頬を撫でる。
しかし長い石段の上にその墓はあるため、辿り着いた彼女は肩で息をしていた。
「何で花束持たせて さっさと行っちゃうの!」
「俺、桶持たなきゃいけなかったし」
両手に持つ必要はありません。
「俺は掃除道具」
磨いて草を取るくらいです。
兄弟は顔を見合わせると
「「…絹じゃん」」
「!?」
結局、花束は彼女の役目のようだ。
「お腹に宝物がいるんですけど!」
「ある程度の運動も必要だよ?」
医師の言葉に反論することもできず、ぷうと口を膨らませる。
「パパぁ、聞いた?二人とも大切な娘を扱き使うんだよぉ」
よいしょと近くの石に腰を下ろすと、墓石に向かって小言を漏らす。
いくつになっても可愛らしさ、愛らしさは健在だ…
「余計な事言うなよ?まぢで祟りとかあったらどうしてくれんの?」
「いや、今頃生まれ変わっちゃってるんじゃない?」
「生まれ変わりって大袈裟… !?」
冗談ばかりの彼らも彼女が顔を歪めるのは見逃さない。
「え?どうした?」
「痛い… お腹、痛い」
「「…え?」」
慌てて彼女を抱き上げると元来た坂を下っていく。

