ブラック kiss

真っ暗でなにも見えない森の中。

わたしは、ただただ歩き回っていた。

すると、目の前に現れたのは真っ暗でもわかるようなどどーーーんとそびえた洋風なお屋敷。まるでシンデレラに出てくるお城のよう。

わたしは、吸い込まれるようにそのお屋敷へと足を踏み入れた。

「あの〜すみません。誰かいらっしゃい
ませんか!
森の中で迷ってしまって・・・」

「小娘‼︎こっちへこい‼︎ 丸焼きにして
今夜の夕飯にしてやる‼︎」

「えっあのっ! お婆さんなにを言って
るんですか‼︎ 私まだ15歳で、美味しく
ありません! 勘弁してください‼︎」

「なに?15じゃと?それなら、後1年こ
こで働け‼︎ 16が一番美味い歳じゃから
なぁ。 らいね「そいつは、誰だ?迷い
こんできたのか?」