「…だったらやめてやるよ」 あたしを見下ろした一誠が、手首をきつくつかんだまま、低い声で言った。 「そのせいで、お前が俺のこと、男として見れないっつーんなら、やめてやる。 …俺だって好きでやってたわけじゃねーし?こんな関係」 忌々しそうにそんなことを吐き出す一誠は。 あたしを真っ直ぐに捉えたまま、静かに、宣言した。 「…俺、希咲と幼なじみやめる」 「………え」 幼なじみを やめる!?