「わー!すごい!種類いっぱいある〜!」
さっそくメニューを広げてみると、そこには写真つきでたくさんの種類のワッフルが。
どれもおいしそう…!
「うーん、迷うなぁ…」
「とっとと決めろよ。
おまえいっつも優柔不断すぎんだよ」
水を持ってきた一誠が、それをテーブルに置きながら言う。
「ちょっと待ってよ。
チョコバナナワッフルか、ストロベリーワッフルか……うーん。究極の選択!」
「じゃぁ、それどっちも頼んで、半分ずつしようか」
すると一誠とは違って、迷うあたしを優しく見守ってくれていた神谷くんから、そんな素敵な提案が。
「えっ…いいの!?」
「もちろん」
神谷くん…やっぱりイケメン。
「じゃぁ店員さん、チョコバナナワッフルとストロベリーワッフル、それに紅茶ふたつで」
神谷くんの注文に、一誠は顔を歪ませると
「痛っ!?」
「…バカ希咲!」
なぜかあたしの頭を注文を書き取ったバインダーで叩いて、厨房に去っていった。
…な、なにあれ!
仮にもこっちはお客なんですけどー!



